パチスロ筐体の画像

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ギャンブル依存症の脳のメカニズム

ギャンブル依存症とは

ギャンブル依存症は、れっきとした病気の一種です。

またDSM-Ⅳまでは「ギャンブル依存症」という名で

呼ばれていましたが、

DSM-Ⅴからは「ギャンブル障害」という名称に

変更されています。


ギャンブル市場はパチンコ・パチスロだけでも

2016年の推計で20兆円といわれており、

いかにパチンコ・パチスロといったものに

人々が寄っていくかが分かる数値となっています。


依存症には物質依存(アルコールやタバコなど)と、

プロセス依存があり、

ギャンブル依存症というのは「プロセス依存」の

部類に入ります。


今回は、そんな「ギャンブル依存症」の

脳のメカニズムについて解説していきます。


ギャンブル依存症は性格ではなく脳の問題

脳画像の写真

ギャンブル依存症の性質上、

のめりこむ人の性格に問題がある

意志が弱いから抜け出せなくなる

などと思われがちです。

この点に関しては、ギャンブル依存だけでなく

アルコール・タバコ依存なども同じような

表現をされることが多いでしょう。


しかし実際には、ギャンブル依存というのは

個人の性格の問題ではなく、

「脳の問題」というのが近年の研究で

明らかになっています。


つまり、ギャンブルにのめりこむ人達は、

「やめたいのにやめられないのは意志が弱いから」

「借金などに関して深刻に考えていないから」

やめられないのではありません。

ギャンブル依存症者と

そうでない人というのは

そもそもの脳の働きに違いが出ます。


前頭葉といって、脳の一部の活動の低下がみられ、

ギャンブル以外の物事への意欲ももてなくなり、

ギャンブルをすることでしか

脳の働きが活発にならないという状況にまで

変化していくわけです。


機能的磁気共鳴画像法(fMRI)とよばれる脳血流を見る研究でも、

ギャンブル依存症者の脳の特徴が示されています。

そのノルマが果たして達成できるものかどうかを正確に認識する

背外側前頭前野という部位の脳血流が低下しており、

内側前頭前野という部位との結合が弱くなっていて

それゆえにリスクの大小に対して危機意識が切り替えられない、

という研究結果が出ています。


この脳の働きこそが、

「きっと次は勝てる」

「勝てる感じがするからこそ、もっとつぎ込む必要がある」

という意識を呼んでしまうきっかけにもなる、

ということですね。


「これ以上は、リスクが大きいからやめておこう」とか

「そもそも負けているのだから、

これから勝って全部を取り戻す確率はかなり低い」

というような考えの切り替えが

かなり難しい状態に陥ります。


ギャンブルをすることで出てくる脳内物質「ドーパミン」

札束が舞っている画像

例えばパチンコ・パチスロなどというのは

明るい光、大きい刺激音、勝った時の興奮、
当たるか当たらないかの息をのむような緊張感

・・・など、

脳から快楽物質が出る場面がいくつもあります。

この快楽物質をドーパミンといいます。


この物質をもとに喜びや多幸感を得ると、

人間の脳というのは「その快楽物質を求める」働きをします。

そうして、再びギャンブルに勤しんで

報酬(興奮)を得ることを繰り返していくうちに、

「快楽物質・報酬を得ようとする回路」が出来上がります。


するとどうなるかというと、

報酬(刺激音、緊張感、勝った時の興奮)などを

常に求めるようになります。


ギャンブルをすることでの脳の変化

カジノで使うトランプの画像

脳が興奮を求めるのが

当たり前になると、

それがギャンブルをするための強い動機になり、

ギャンブルをせずにはいられなくなる・・・

ということになります。


興奮を求めて、掛け金が増えることは

アルコール依存と比較すると、

「耐性」という状態に似ています。

つまり、興奮が高まってくると、

掛け金を増やすことに慣れてしまい、

躊躇しなくなってくるということです。


また、ギャンブルを中断したり禁止したりすると

行きたくてしょうがない、

イライラしたり焦燥感を覚えるというのは

物質依存の離脱症状に似ています。

これもアルコール依存と比較すると、

アルコールがなくなることで

無性に飲みたくなったり、体が震えたりする

症状と同じです。


特にギャンブルでは正常なリスク管理ができなくなり、

負けたお金をギャンブルで取り返そうとする、

というのが典型的な例で、

またギャンブルのために借金をしたり、

家族や知人に嘘をついたり、などといった

行為があげられます。


ただ、脳のメカニズムに変化しているわけですから、

自分の意志一つでギャンブル依存症を

克服するというのは

非常に困難なことでもあります。


そして、「克服しなければ」という

ストレスから余計により深いギャンブル依存に

のめりこむことも珍しくありません。


まずは、

性格や性質のせいではなく、
脳のメカニズムの問題に変化していく

ということを理解し、正しい知識を持って

行動を少しずつ変えていくことが必要になってきます。

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